これまで人類が生み出してきた多様な文化や社会は、遺跡という形で現代に残っています。まさに遺跡は、私たち人類が生きてきた証しといえます。だから遺跡を知るということは、文化や社会だけでなく人間をも知ることにつながります。考古学研究室では、この遺跡の測量や発掘を通して、得られたモノ(土器や石器など)から、まだ見ぬ人類の歴史を明らかにする、という一連のプロセスを学びます。私は、定住集落や都市の成立過程、人口動態について、日本の縄文時代~弥生時代や西アジアを対象にフィールド調査を行っています。遺跡の発掘は驚きと疑問の連続ですが、そこに過去の人類の人間味や考古学の面白味を感じています。
教育研究者総覧 / http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/246785/profile-ja.html