グローバルに展開する気候変動、災害そして紛争等の問題は、人間活動と生態系や地学的活動が複雑に絡まり合うことで構成されています。この問題の解決には、①文/理の枠を越えたアプローチ、②現場で起こる現象を理解するためのフィールドワークやデータ分析、③エビデンスに基づく政策やビジネスモデルの提案が必要です。この研究室では文化人類学や景観生態学、地域研究等の知見を核に、ケニア、イタリアおよび日本における環境保全型農業、食文化、ツーリズム、再生可能エネルギー、インフラ開発、人道支援、ケアに関わる先端的な研究をおこなっています。また、その成果を国連(FAOとの協働による世界農業遺産の推進)、国際NGO/NPO(スローフード・インターナショナルとの協働による食文化の保全)および国内外の研究機関や行政等と協働して社会実装する事業をすすめています。国内外でのフィールドワークに基づいて、グローバルな課題解決に関わる研究や政策提案をおこなう人材育成を目指しています。
教育研究者総覧 / http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/231488/profile-ja.html