curriculum教育課程の構成

地域創成専攻の教育課程は以下の科目群によって構成されています。カリキュラムマップ

研究科共通科目(4単位以上選択必修)

研究科共通科目として,「研究科基盤教育科目(データサイエンス)」「グローバル教育科目群」「イノベーション教育科目群」を置き,データサイエンスの基礎知識,国際社会に対応できるグローバルな視点,科学・技術イノベーションにかかる最新の研究トピックに関する知識,また多様な学問分野のアプローチに触れることを通して,物事を多面的に捉える視点を身につけます。研究科共通科目の履修を通じて,現代の複雑な地域課題の解決に必要不可欠な総合的・俯瞰的視点が涵養され,グローバルな視点を含む柔軟で広い視座から地域課題を捉えることのできる地域創成人材の基盤が形成されます。

専攻基盤科目(5単位必修)

「地域創成論」(1単位)では専任教員による講義とゲストスピーカーを交えた討議を通じて,また「地域創成プロジェクト研究」(3単位)では,行政・NPO・地域組織・企業等との実践的な連携・協働(フィールド調査を含む地域課題解決型プロジェクトへの参画)に基づき,他者と協働しながら地域課題の解決に主体的・自律的に取り組む実践能力,プロジェクトマネジメント能力,高い責任感・倫理観を身につけます。
「アカデミック・ライティング」(1単位)では,論文作成の基礎知識・技法をアクティブ・ラーニングの形で修得させ,学術研究の成果発表に不可欠な論理的思考力・表現力を身につけます。

専攻専門科目(地域系科目とグローバル系科目)(8単位以上選択必修)

本専攻では,総合的かつグローバルな視点を有し地域の諸課題の解決に貢献できる地域創成人材の養成を目指します。そのため,地域の抱える諸課題の構造把握と解決策に関する専門 知識・技能を多面的に修得させる「地域系科目」と,グローバル化が進む中での国際/地域課題の本質,及び人間の文化・価値観の多様性を深く理解し,グローバルな視座を獲得させる「グローバル系科目」の2系統の科目群を「専攻専門科目」として開設し,「地域系科目」「グローバル系科目」の2つの系の科目を併修させることで,グローバルな視点を踏まえ多様な地域課題の解決にあたることのできる実践的な地域創成人材を養成します。
専攻専門科目は人文・社会・人間科学分野の広い範囲の授業科目からなりますが,「地域系科目」は,対象とする地域課題の違いから,「社会・政策系」「文化・情報系」「健康・福祉系」の3つのカテゴリーに整理されます。「社会・政策系」に軸足を置いて履修計画を立てる学生は主に地域の社会課題の解決,「文化・情報系」に軸足を置いて履修計画を立てる学生は主に地域の文化課題の解決,「健康・福祉系」に軸足を置いて履修計画を立てる学生は主に地域の健康課題の解決に貢献する人材として養成されます。一方,「グローバル系科目」は,社会・政治・経済・文化等の観点からグローバル課題を国内の地域社会との関連も含めて論じる「グローバル課題系」,多様な文化・価値観の理解に寄与する「多文化理解系」の2つの科目群に大きく整理され,グローバルな視点を踏まえ地域の社会・文化・健康課題の解決に取り組む能力を醸成します。

教育クラスター科目(他専攻の提供科目2単位以上を含む6単位以上選択必修)

教育クラスターは,産業界や社会のニーズ(重要課題)に対応した分野横断型教育プログラムです。実践・応用的なテーマを取り扱っており,クラスター科目の履修により獲得された知識や技能は,修士論文の研究内容・手法や,将来の進路にも生かすことができます。
本専攻では,専攻の養成する人材像や教育内容に特に関係の深い下記の7つのクラスターの履修を推奨します。学生は指導教員と相談の上,研究テーマや関心領域,修了後の進路等を踏まえいずれか1つのクラスターを選択し,そのクラスターの開講科目の中から具体的な受講科目を選択します。

  • 防災・危機管理
  • 地域開発
  • メディカルサイエンス
  • ロボティクス・人間支援
  • データサイエンス
  • 環境共生
  • 6次産業

専攻における体系的な専門教育に加え,専攻の枠を超えた分野横断的な専門科目で構成される教育クラスターを選択履修することにより,俯瞰的な視点や複眼的視点を養い,自身の研究力を更に高めるとともに研究に対する視野を広げ,分野の枠に捉われない広い知識と深い専門性の両方を身に付けることができ,社会の変化に柔軟に対応できる自律的な応用力と創造力が涵養されます。また,防災やデータサイエンス,6次産業等,特定の実践課題やテーマに関する先端的な知識・技法を備え,それを援用して地域課題の解決に当たることのできる応用的な地域創成実践人材が養成されます。

学位論文指導科目(9単位必修)

「学位論文指導科目」では,多面的な視点を踏まえ研究成果を修士論文としてまとめあげ,広く発信する能力を身に付けさせます。
「領域横断セミナー」(1単位)では,異なる研究室(専門分野)の学生がともに研究発表・討議等を進める中で,多面的な分析視点,手法を理解するとともに,論理的思考力,表現力等の向上を図ります。授業には,年度末に公聴会形式で開かれる修士論文中間発表会での発表が含まれます。
「地域創成特別演習」(8単位)では,指導教員(主指導教員1名・副指導教員1~2名・アドバイザー教員1名の指導体制をとる)が修士論文の作成指導を行います。

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