考古学研究室では、 主に先史時代、特に縄文・弥生時代の研究を通して地域社会の原点、すなわち起源と展開について明らかにしていきます。これまで考古学研究室では、主に農耕の起源、結晶片岩製石器の生産と流通というテーマから、当該期の社会について検討を行ってきました。縄文時代末期から弥生時代にかけて、灌漑水田稲作とともに畑作が重要な役割を果たしてきたことを明らかにしました。また、結晶片岩製の石器が、縄文・弥生時代を通じて近畿から中四国地方一帯に広く流通していたことも明らかにしてきました。今後はこれらの成果をさらに深めるとともに、徳島県南部地域(おもに那賀川上流域)の縄文・弥生時代について発掘調査を行ない、吉野川流域との比較検討を行なっていく予定です。
教育研究者総覧 / http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/60610/profile-ja.html