これまでの自分を変えて未知の世界にチャレンジできる

2023.05.21
段野先生 総合科学部では様々な学びがありますが、その中でなぜ段野ゼミを選んだのですか?
掛さん やはり一番の理由は地域経済に興味関心を持ったからです。四国、特に徳島県は人口減少のみならず産業の衰退など様々な課題を抱えています。その課題を行政の力や地域経済、さらにはグローバルな力を使って解決したいと考えたため今回この段野ゼミを選択しました。
段野先生 段野ゼミや課外活動で学んだ中で、一番印象深いことはどのようなことですか?
掛さん これまでの活動の中で一番印象に残ったのはSDGsに関する授業での課外活動です。この授業では徳島の農場を訪れ、自然や江戸時代から大正時代までの生活について学習しました。この課外活動を通してこの豊かな自然を維持しながら、地域(地方)が衰退することなく、「持続可能な社会」を実現していくには何が必要なのか改めて考えさせられました。また、そこから地域の強みを理解して、その強みを最大化できる産業や活動を学んで、設立することが大切だと気づきました。
段野先生 ゼミの中で国際的な視点で学んだことを地域の目線で振り返ってみるとどのように活用できると思いますか ?
掛さん 今、世界ではSDGsといった持続可能な社会を目指すことが重要な課題となっています。特にSDGsの12「つくる責任つかう責任」や14「海の豊かさを守ろう」、15「陸の豊かさも守ろう」などの目標が示されており、日本もこれに批准しています。そのゴミ問題に関して、世界に目を向けてみるとスウェーデンでは家庭ごみのリサイクル率が99%となっています。日本のリサイクル率は全体で見ると約20%ですが、そんな日本でもスウェーデン並みに高いリサイクル率を誇っている場所があります。それが徳島の上勝町でそのリサイクル率はなんと81%です。そして、そんな上勝町ではゴミのリサイクル率が非常に高いことから国内や海外からの観光ツアーが組まれるなど新たな観光資源として成り立っています。このように、問題を解決する先進的な事業を行うと人が集まり新たな魅力を生み出すことができます。そのため、行政が規制緩和をして補助をするなどの有効な政策を打ち出すことで新たなアイデアが創発されます。だから公共政策の学びが重要であると考えています。
段野先生 世界に向けた施策から、地域産業の活性化に繋がると考えたようですね。総合科学部から世界を見つめ、地域で活躍する人材が育っているようですね。

氏名:掛 雅伸
所属:徳島大学総合科学部社会総合科学科公共政策コース3年次

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