様々な角度からの考えに触れ自分の視野を広げていく

2024.04.16
村上先生 総合科学部では様々な学びがありますが、その中でなぜ村上ゼミを選んだのですか?
吉田さん 私は将来日本語教師を目指しているのですが、村上ゼミでは日本語教育について研究できると聞き選びました。また村上先生は地域方言の研究もされていて、社会言語や地域方言といった日本語そのものについての学びも深めることができます。ここが村上ゼミで日本語教育を学ぶ強みだと思います。
村上先生 村上ゼミや課外活動で学んだ中で、一番印象深いことはどのようなことですか?
吉田さん 私にとっては、定期的に行われる留学生との交流会が印象に残っています。村上ゼミでは多くの留学生の受け入れを行っていて、普段のゼミでは長期の留学生とお互いの研究について深め合っていますが、短期の留学生が来た時には皆で歓迎会を開いています。色んな国からの留学生と交流をすることで異文化理解を深めることができますし、ゼミの仲間とも距離を縮められる大切な機会になっています。
村上先生 ゼミの中で国際的な視点で学んだことを地域の目線で振り返ってみるとどのように活用できると思いますか?
吉田さん 大学から一歩外に出てみると、今まさに日本で暮らす外国人がとても近くにいます。私はそんな外国人住民と地域を繋げられるよう、日本語教室で日本語を学ぶ学習者の支援を行ったり、地域方言の知識を活かしながら地域に根差した日本語教育の展開を考えていきたいです。
村上先生 総合科学部での学びと、地域社会で取組んでいる活動を通して、どのような学びを得ていますか?
吉田さん コロナ禍で地域社会との関わりが難しい状況ではありましたが、ネットを通じて活動を行うこともできました。私は総合科学部で日本語教育を専攻して学んでいるのですが、授業では地元の高校の留学生に日本語の学習支援を行ったり、地元高校と海外の学校との交流に参加したりしました。大学での専門的な学びを活かして海外と地域と結びつけるたくさんの貴重な体験をすることができました。
村上先生 現在世界が抱える様々な課題の中で、どのような問題に関心があり、その解決に向けてどのような取組みが必要だと考えていますか?
吉田さん 外国人労働者の問題について関心があります。現在日本では「技能実習制度」として多くの外国人労働者を受け入れていますが、その背景では劣悪な労働環境などが度々社会問題として取り上げられています。こうした問題に対して環境改善や賃金の見直しなど根本的解決を図るのはもちろんですが、私達の意識を改めることも同じくらいに重要です。外国人労働者を単なる労働力として見るのではなく、これからは共に協働する「地域住民」として多文化共生を考えることが求められると考えます。
村上先生 今後どのようなキャリアを築きたいですか?また、グローバルな課題解決に将来どのように貢献していると思いますか?
吉田さん 私はこの4年間の学びをもとにして、外国人に日本語を教える日本語教師を目指しています。総合科学部では、専攻した日本語教育だけでなく幅広い分野の学問に触れることができました。こうした複合的な学びは自分だけの強みであり、それを活かしたキャリア形成を行っていきたいと考えています。また将来的には、ただ日本語を教えるだけではなく外国人が地域の中で関わり合いながら共に生きられるように、その環境づくりや支援を行うことで、自分自身が直接的に関わりながら外国人にまつわる課題の解決に取組んでいきたいです。
村上先生 世界に向けた施策から、地域産業の活性化に繋がると考えたようですね。総合科学部から世界を見つめ、地域で活躍する人材が育っているようですね。

氏名:吉田 千鶴
所属:徳島大学総合科学部社会総合科学科国際教養コース4年次

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