中塚健太郎准教授らの研究成果が日本自律訓練学会の一般演題発表で優秀演題賞を受賞しました

2023.12.11

2023年10月7日(土)~8日(日)に富山県民会館(富山県富山市)で開催された日本自律訓練学会第46回大会学術大会において、徳島大学大学院創成科学研究科地域創成専攻(2022年度修了)の熊本晃大さんと、本学教員である中塚健太郎准教授(徳島大学スポーツ心理学研究室)で進めている研究が、一般演題発表において優秀演題賞を受賞しました。

演題:単調作業課題中の休息方法の違いが心理状態及び作業成績に与える影響

著者:熊本晃大・中塚健太郎

 この研究は、日常的におこなわれる単調なタイピング作業間の休息法として、アクティベーションとしての軽運動とリラクセーションとしてのAT(自律訓練法)、従来からおこなわれている座位安静が心理面やパフォーマンスにどのように影響するかを実験的に検討したものです。

本研究の成果として、以下の点が示されました。

①単調作業に適した個人の心理状態を把握すると、同じ作業でも最適な心理状態は一人ひとり異なることが可視化された。

②自分自身にとって最適な休息は何か?を実践から見つけるための補助ツール(二次元気分尺度)とその応用(自信の最適な心理状態を把握するための分析方法)の必要性がある。

③これらの補助ツール等を活用した結果、単調作業においては軽運動・ATともに活性度(イキイキした状態)及び快適度の回復効果が高いことが示されたが、一般的な休息としての座位安静は心理的な回復効果がほとんどみられなかった。

 この研究テーマは、皆さんの日常生活における休養の本質を追求するものです。本研究から得られた課題解決に向けて次のステップの研究にも着手しております。これからも徳島大学スポーツ心理学研究室では、スポーツ領域はもちろん、教育や産業領域においても、様々な対象者にとって有益な情報提供ができるよう努めます。

【日本自律訓練学会第46回大会】https://smartconf.jp/content/jsoat46/

【徳島大学スポーツ心理学(中塚)研究室の取り組み】https://otsucle.jp/cf/scientist/tokushima-u/3504.html

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