山本哲也准教授らの研究成果が日本認知・行動療法学会第49回大会ダイバーシティ推進研究ポスター賞銀賞を受賞しました

2024.03.12

 徳島大学大学院社会産業理工学研究部 山本哲也准教授、眞島凌さん(徳島大学大学院創成科学研究科臨床心理学専攻 2023年3月修了)、同志社大学心理学部心理学科 石川信一教授が、2023年10月7(土)~10月9日(月)に行われた「日本認知・行動療法学会第49回大会」の一般研究発表(ポスター発表)において、「ダイバーシティ推進研究ポスター賞銀賞」を受賞しました。
 研究の題目は「精神疾患に対して子どもが有するパブリックスティグマ低減プログラムの効果:小中学生を対象としたシステマティックレビュー」です。研究対象を小学生と中学生に絞り、精神疾患の症状回復の阻害や罹患者に対する差別的な行動と関連がある「パブリックスティグマ」の低減プログラムの効果を明らかにすることを目的としていました。メタ分析の結果、中学生を対象としたうつ病予防プログラムが、パブリックスティグマの低減に有効であることが示唆されました。一方で、本研究では分析対象の研究が少なく、メタ分析を十分に行うことができない状態でした。そのため、子どもに対して年齢を考慮した介入・調査研究を行い、介入プログラムの効果に加えて、パブリックスティグマの形成プロセスや増大の要因について知見を増やすことが重要であると考察されました。

TOP