佐原理准教授の研究論文が第21回『美術教育学』賞を受賞しました

2024.03.05

 佐原准教授が美術科教育学会の学会誌『美術教育学』第44号に掲載された研究論文「認知多様性に美術教育はどう貢献可能か-アファンタジアを含めた認知多様性に対応するインクルーシブな美術教育に向けて」が、第21回『美術教育学』賞を受賞しました。
 美術科教育学会は、美術教育研究における日本を代表する学会の一つで本学術賞は美術科教育学会の将来を拓くことが期待される清新で可能性に満ちた研究成果を称揚し、美術教育学研究の発展に寄与することを目的で45歳以下を対象に2003年度に開設されており、今回で15人目の受賞となります。本成果は、佐原准教授が代表を務める科学研究費助成金(若手研究)「映像的触覚知の認知科学的検証による美術教育の映像メディア指導法開発」の学術成果を纏めたものであり、美術教育学上の認知の可塑性に関わる研究成果に加えて、生涯にわたり心的な視覚イメージをもたないアファンタジアスペクトラムの出現率やNIRSを使用した測定によって音声や触覚、言語などのモダリティーによる処理が優位で多様な点を明らかにした上で、今後の教科教育方のあり方を問い直すものです。また本研究は基盤研究 (C)「アファンタジアにおける認知多様性に対応した美術教育指導法の開発」に引き継がれています。

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