留学体験記 – 谷優希さん

学科 / コース:社会総合科学科 国際教養コース
留学先 / 期間:マラヤ大学(マレーシア)/2023年2月~2023年7月

・いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
 入学前から、在学中に必ず長期留学プログラムに参加するという目標をもっていました。そのため、コロナ期間でプログラムが中止されている1年生の時から、積極的にオンライン留学プログラムに参加したりTOEICの勉強をしたりと、長期留学プログラム参加に向けた準備を進めていました。

・なぜ留学先にその大学を選びましたか。
 本命である長期留学プログラムが再開される前に、自分の今の力を試したい、そして本命のプログラム参加に向けてさらに力をつけたいと思い、今回のプログラムへの参加を決めました。当時募集されていた留学先の中で、マレーシアはこれまで留学先として候補に考えていなかった東南アジアの国であり新鮮で、多国籍の国家であるという点がとても魅力的であったため、興味を惹かれてマラヤ大学を選びました。また、日本からそれほど時間もかからず時差も1時間しかないうえ、渡航にかかる費用も生活費も比較的安く抑えられるため、挑戦しやすい留学先だと思ったこともマラヤ大学を選んだ理由の一つです。

・留学に向けてどのような勉強をしましたか。
 英語でのコミュニケーション力を上げるため、留学生と交流できるイベントがあれば積極的に参加し、自分からどんどん積極的に話をするように心がけました。また、留学に向けて入学時のTOEICの点数を上げたいと思い、自分の苦手な文法問題のセクションと長文読解のセクションを中心に勉強をした結果、目標としていた800点突破を達成することができました。

・留学中、現地や他の留学生と、どのような交流はありましたか。
 マラヤ大学の現地学生が主催してくれる留学生を対象としたイベントに積極的に参加し、マレーシアの文化を体験しながらたくさんの留学生、現地学生と交流しました。また、私はクラブ活動の一環であるLanguage Clubに参加し、Studentとして韓国語・中国語のクラスを受けながらTutorとして日本語のクラスを運営していました。日本語のクラスでは、毎週様々なテーマ(日常会話・日本食・日本文化など)に基づいて授業を開講し、現地学生や他国からの留学生に日本について楽しく学んでもらうことができました。

・留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
 友達が誕生日パーティーを開いてくれたことです。5か月間ずっと同じ部屋で生活していたルームメイトが主催してくれて、他の留学生も招いてサプライズパーティーを開いてくれました。自分の誕生日に駆け付けてくれた友達はもちろん、留学生活の中で新たにできたたくさんの友達からのお祝いメールを受け取って、自分にはもう世界中に友達がいるんだ、ということを実感し、嬉しくなりました。こんなにもたくさんの人から祝ってもらった誕生日は初めてで、とてもいい思い出となっています。

・留学中、困ったことはありましたか。
 衛生面をはじめとした生活環境が十分に整っていなかったことです。私が最初に入居した寮は、トイレとシャワーの設備が個室で一緒になっていてとても使いづらく、また寮の周りに買い出しに行けるような場所が全くなかったため、生活するうえで大きなストレスとなっていました。1か月ほどその寮で生活した後別の寮に引っ越しましたが、そこではそのような問題もなく快適に生活できたため、寮の募集が始まったらすぐに申し込みをして一番設備が整った寮への入居をすることを強くおすすめします。また、マレーシアはイスラム教を国教としているためトイレの設備が日本とは大きく異なっており慣れるまでは使いづらかったです。ポケットティッシュは必須です!

・留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
 留学前よりも、積極的に行動できるようになりました。留学中、「今しか経験できない」ということを常に自分の頭に置いて、あまり気が乗らない誘いでもとにかく受けてたくさんのことを経験するように心がけていました。それらの経験を通して大変だったことやつらかったこともありましたが、結果的に充実していたな、と思えるものばかりでとにかく積極的に挑戦してみることが楽しいと思うようになりました。また、英語以外の言語に興味を持って勉強を始めたことも大きな変化の一つです。マレーシアは中華系の人が多く生活しており、日常生活の中で中国語を耳にすることがとても多いです。また、私のルームメイト4人のうち2人が中国人だったこともあり、中国語でもコミュニケーションをとれるようになりたい、と思うようになって留学中に中国語の勉強を始めました。帰国後の現在も勉強を続けており、もう一つの武器として使えるように努力を重ねていきたいと思っています。

・留学で得たものは何ですか。
 様々な文化や考え方を受け入れる姿勢です。前述したように、マレーシアはたくさんの文化がまじりあった多文化社会の国です。それに加えて、世界各国から集まった他の留学生との交流の機会も多くあります。彼らと一緒に生活し話をしていると、これまでの自分の当たり前が覆されることも多々あり、日々異文化との出会いで軽くカルチャーショックを受けることもありました。しかし、だんだんそれらの体験も面白いと思えるようになり、「まあ、こんなものか」と多文化も受け入れむしろ楽しむことができるようになっていく自分自身の変化に気づきました。約半年間の留学生活を通して、自分とは違う他者の点を前向きに受け入れ理解するように行動できる姿勢が身についたと思います。

・留学での経験が生活にどのように影響しますか又はしていますか。
 留学生活の中で出会った仲間たちは、みんなそれぞれ夢や目標を持っていて常に次に向かって進み続けている、志がとても高い人ばかりでした。彼らと話すことによって私自身も、「もっと頑張ろう」とたくさんの刺激をもらい、留学が終わった今も、常に次の目標に向かって歩み続ける意識を持つようになりました。挑戦する前から高い壁だ、とあきらめるのではなくとにかく挑戦してみる、自分がやりたいことをあきらめない、という考え方ができるようになったと思います。うまくいかないことがあって立ち止まりそうになっても、留学中に出会った仲間たちが今も各々の場所で目標に向かって頑張り続けている、と考えると力が湧いてきて、また歩み始める大きな原動力になっています。

・これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
 留学中はつらいことや悲しいことも必ず起こります。でも留学を終えたとき、思い出すことは楽しかった思い出、嬉しかった思い出でいっぱいです。留学生活は、毎日が新たな発見と出会いであふれています。語学力の面ではもちろんですが、自分の性格、将来の目標設定、といった様々な面で自己成長ができる絶好の機会だと思うので、少しでも興味があるならぜひ挑戦してみてください!きっと、皆さんの人生に大きく影響を与える特別な思い出になりますよ(^^)

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