留学体験記 – 池畠 千里さん

学科 / コース:社会総合科学科 国際教養コース
留学先 / 期間:ルンド大学(スウェーデン) / 2018年8月~2019年6月

●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
意識したのは、高校生の大学受験の時からです。留学することが目標だったので、ルンド大学と提携のある徳島大学に入学しました。準備は大学3年になる前後くらいからです。

●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
もともと北欧に興味があって、幸福度の高い国、社会保障の充実した国、消費税が高い国、ジェンダーの格差が少ない国、シンプルかつ機能的なデザインを生み出す国など日本にはない文化を経験したかったからです。

●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
英検や、TOEICの勉強など基本的なことから、実践的な英語に慣れるために、海外の YouTube を見たり映画を字幕で見たりしていました。辛くなることなく、耳を慣れさせることができたのでおススメです。

●留学中、現地や他の留学生と、どのような交流はありましたか。
わたしの寮は、バストイレ共有個人部屋もある2人暮らしだったので、日常から英語でコミュニケーションを取らなくてはならない環境でした。前半はオランダ人、後半はフランス人の女の子でした。最初は自分の英語が拙いせいでうまくコミュニケーションが取れなかったこともありましたが、徐々に慣れて一緒に会話しながら朝ごはんを食べるくらいになり、英語を話すのが楽しくなりました。

●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
ルンド大学は他大学からの留学生が本当に多くて、逆にスウェーデン人と友達になる方が難しかったりします(笑)そんな国際的な学校だからこそ、休日にそれぞれの国の料理を持ち寄ってパーティーをします。わたしも、おにぎりと卵焼きを作ったりしました。食卓に並ぶユニークな料理を囲みながらおしゃべりするのはとても楽しいです。

●留学中、困ったことはありましたか。
スウェーデンでは、買い物をする時レジで必ず「袋はいりますか?」などと尋ねられます。初めは何を言っているのかわからず、困った顔をしていると、それを察したのかすぐさま英語で聞き直してくれます。私たちのように明らかにアジア人の見た目をしていてもスウェーデン人と同じように扱ってくれて嬉しいのですが、ごくたまにスウェーデン語しか話してくれない人もいるので困りました。でもそれはほんの少数で、多くの老若男女が流暢に英語を話すので問題ありません。

●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
留学を開始して2ヶ月頃から、英語の歌詞を聞き取って意味を理解するのが苦でなくなりました。それとともに、英語を話すことへの抵抗が薄れてきて、楽しんで会話できるようになりました。

●留学で得たものは何ですか。
周りと自分を比べてネガティブになることは意味がないと知って自身を得ました。自由な時間が多いので、自分で計画を立てたり、友達を誘ったりする行動力が鍛えられました。

●留学での経験が生活にどのように影響しますか又はしていますか。
問題解決能力が上がったと思います。日本ではサービスが優れているので困ったら相談すればなんとかなったりしますが、海外では自己責任なのでトラブルになったらどうするか考えて行動するようになりました。

●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
留学といえば、英語力の向上が第一になると思いますが、長期留学ともなると、英語は話せる前提で暮らすことになります。異文化に触れやすく、異なるバックグラウンドを持った友人ができる貴重な環境に身を置くことは、人生においてかけがえのない経験になります。英語以外の目的を持って留学に行かれると、充実したものになると思います。

TOP