留学体験記 – 吉川 綾乃さん

学科 / コース:人間文化学科 国際文化コース
留学先 / 期間:ルンド大学(スウェーデン) / 2014年8月~2015年4月

●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
中学生の時から留学することは私の夢でした。大学に入学した当時から先生や先輩方に相談していました。

●なぜ留学したのですか。
自分を変えたい、という思いからです。語学スキルは勿論、将来において一体私はどのように生きていこうか答えを求めていました。

●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
特に留学先にはこだわってはいませんでした。最終的にスウェーデンにした理由としては、知らないことが多い国であったからです。福祉国家であり、カラフルな色づかいのテキスタイルなどは有名ですが、それ以外にどのような生活を送っているのだろうと疑問に思ったからです。また映画を勉強しているので、スウェーデンの映画について知りたいと興味を持ったからです。

●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
語学に関しては元々、試験勉強は苦手でした。なので、好きなことから学ぼうと努力しました。私の場合は映画をひたすら観るということでリスニングのスキルアップを図りました。

●留学中、現地や他の留学生との交流はありましたか。
授業でのディスカッションやグループワーク、週に一度ある多言語カフェ、日本語を学ぶ学生たちとの交流など多くの学生と交流する機会がありました。

●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
何より楽しかったのはみんなで作る食事です。週に3日ほどは授業終わりにみんなでご飯を作って、おしゃべりしていました。スウェーデン料理、日本料理など様々な料理を作りました。またスウェーデンはお菓子の日というのもがあって、例えばシナモンロールの日、ワッフルの日など年に何度かあり、みんなでお菓子づくりをした日もありました。

●留学中、困ったことはありましたか。
一番困った事は、英語での論文の書き方です。今まで授業で書いたことがなかったので、正式な形式など手探りで調べたり、人に助けてもらったりしていました。事前に英語での論文の書き方は調べておくべきだと思います。

●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
本当にこれからしたいこと、そのためにしなくてはいけないこと、私に足りないものが明確になりました。語学スキルも少しは改善したかなと思いますが、まだまだこれからも勉強しなくてはと思っています。

●留学で得たものは何ですか。
「自信」です。臆病になりがちは性格ですが、前に進まなければ何も始まらない、自信を持って行動することで変わるものがあると学びました。またヨーロッパ圏での留学だったので、他国にも行く機会が多くあり、そのたびにそれぞれの国での文化にも触れることができました。

●留学での経験が生活にどのように影響していますか。
自身の人生における軸形成に繋がったように思います。「内」で長く住んでいると気付かなかったものが「外」で暮らし始めて気付いたことが多くありました。それを通じて、私とはどういう人間であるのかということを改めて考えました。

●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
「外」に出てください。別にそれが留学であっても旅であっても何でもいいので一度「外」に出てみてください。色々と見えてくるものがあります。感じるものがあります。もしその中で留学を選ぶなら旅とはまた違う様々な刺激がもらえると思います。彼らにとっての当り前が、私たちにとっては時に困惑を招くものかもしれません。留学の場合、特に授業内での生徒の発言力、彼らの知識量には感嘆した覚えがあります。それがまた学習に対する刺激にもなりました。
とりあえず「したい!」と思ったら挑戦すべきです。正直留学や旅はいつでも出来ることですが、やはり学生のうちだと一番融通が効くし、体力がある時期ですので。また感じるものも多くあり、今後の人生形成に左右されるものに繋がると思います。「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、実際、自分の五感で感じることは一生の糧になると思います。

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