留学体験記 – 中塚 愛実さん

学科 / コース:社会創生学科 国際教養コース
留学先 / 期間 :マラヤ大学(マレーシア) / 2019年8月~2020年1月

●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
 長期留学には、大学入学当初から行きたいと思っていました。実際に行動を起こし始めたのは、1年生の冬くらいです。

●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
 理由の一つとして、マレーシアが多民族国家であることが挙げられます。マレーシアには、マレー系、中華系、インド系などと多様な民族が一緒に生活しています。そういった環境に身を置くことで、自分の視野も広がると思い、とても魅力的に感じました。二つ目は、費用の面です。他の欧米諸国と比べて、東南アジア地域は約3分の1程度の費用で十分に生活できます。お金の面で負担をかけたくない人にとっても、挑戦しやすい国であると思います。

●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
 英語の勉強は必至でした。マレーシア英語はかなり訛りがあるので、リスニングを中心に毎日英語に触れるようにしていました。また、生活する国についても調べるようにしていました。マイナーな国なので情報源も限られていましたが、実際にその国に留学した先輩に話を聞きに行くなど、自分から情報を取りに行くようにしました。

●留学中、現地の方や他の留学生と、どのような交流がありましたか。
 一緒にご飯を食べたり、休日にはショッピングをしたり、建国記念日や年越しなどのパーティーやイベントに参加したりと、とても充実した生活でした。長期休暇には、違う国の友達とマレーシア旅行を楽しみました。帰国の前には、それぞれが身に付けていたものを思い出としてプレゼントしてくれ、今でも大切に保管しています。

●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。 
 ガラディナーというフォーマルなパーティーで、日本人留学生でソーラン節のパフォーマンスを披露したことが印象に残っています。本番前は、大学の寮のロビーにみんなで集まって、夜遅くまで練習していました。衣装なども揃えて実際に披露し、他国の留学生からも大好評だったのがとても嬉しかったです。

●留学中、困ったことはありましたか。
 現地の大学の学園祭に参加したのですが、屋台で食べた料理に当たってしまい食中毒になったのが苦い思い出です。海外で体調を崩すと、とても不安感に襲われましたが、ルームメイトの支えもありなんとか乗り越えることができました。

●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
 一番の変化は、自分の中の選択肢が増えたことです。留学しなければ出会わなかった人との交流から、自分の中の引き出しが増えたと思います。毎日で新しい出会いがあり、刺激的な日々でした。

●留学で得たものは何ですか。
 異なる価値観や意見を受け入れ、認める姿勢が身についたと思います。例えば、ムスリムの友達が多くできることで、今まで知らなかった宗教についても理解するようになりました。ただステレオタイプを持つのではなく、相手の立場や生活背景について知ることで、よりよいコミュニケーションが生まれることを学びました。

●留学での経験が生活にどのように影響しますか又はしていますか。
 私は2年生で参加したので、ゼミの所属先を決める際、自分の経験が生かせる研究場所を選択しました。
 また、実際に海外で起業したり、働いている方と話をすることで、自分を客観的に見つめなおすいい機会にもなりました。これからのキャリアを考える上で、この留学経験は間違いなく一つの指針になると思います。

●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
 これから留学へ行く人人は、コロナの影響もあり、私の時とはまた違った困難が待ち受けていると思います。もしかしたら、理不尽なことで自分の思うように動けなくなるかもしれません。たとえ日本にいたとしても、行動し続ければ必ずチャンスは舞い込んできます。その時に自分の実力を最大限発揮できるよう、充電期間だと思って準備をし続けてくださいね。後悔しないよう、今しかできないことにどんどん挑戦していってください!

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