学科 / コース:社会総合科学科 国際教養コース
留学先 / 期間:武漢大学(中国) / 2019年9月~2020年6月
●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
高校生のころから留学に興味を持っていました。1年生の2月には武漢大学に留学することを決め、準備を始めました。
●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
第2言語に中国語を選択していて、中国に興味を持ちました。
●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
中国語サークルに所属したり、中検をとったりしました。
●留学中、現地の方や他の留学生と、どのような交流がありましたか。
日本語を勉強している中国人大学生との交流会に参加しました。同じ大学の人ではありませんでしたが、交流会を通して、友達になり、日本に帰った今でも、連絡を取ています。また、カレー屋さんでの交流会もありました。日本人が経営しているカレー屋さんで、武漢に仕事できている日本人の方や、日本語学校の中国人と交流しました。
ほかの留学生とは、クラスメイトやルームメイトの子と仲良くなりました。クラスの友達とは、ご飯を一緒に食べたり、近くの山を登りに行ったり、課題を一緒に取り組んだりしました。
●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
ルームメイトの誕生日を友達と祝ったり、南京に旅行に行ったりしました。期末テストが終わると、毎日、どこかに出かけていました。自分で、武漢のおすすめスポットを探して、友達を誘って出かけました。あと、タピオカをよく飲んでいました。日本には未上陸のお店もたくさんあるので、自分のお気に入りのお店を何店舗か見つけて、飲み比べをしていました。
●留学中、困ったことはありましたか。
中国語が全くできない状態で、中国へ行ったので、最初はすごく困りました。先生や店員さんが言っていることが全く分からず、何も話せませんでした。友達に聞いたり、先生がよく使う単語を、すぐに調べたりして、授業の内容は1か月くらいで、だいたい聞き取れるようになりました。
中国についてすぐ、いろいろな手続きがうまくいきませんでした。中国語ができないのもあり、学校での事務の対応が遅かったり、銀行での口座開設に時間がかかったりと大変でした。
辛い物が苦手なので、毎回ご飯を注文するときに、辛くないか確認する必要がありました。武漢は辛い物が多く、いつも同じものを食べていました。辛くないと言われたのに、食べてみたら辛くて全部食べきれなかったこともあります。
●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
中国への印象が変わりました。留学に行く前は、日本に偏見をもっている中国人がたくさんいるだろうと思っていましたが、実際に中国に行ってみると、私は日本に偏見をもっている人には出会いませんでした。日本が好きで日本語を勉強している人、日本語は全く話せないのに、日本の歌やアニメのセリフを言える人など、日本に興味を持ってくれている人と出会えました。地下鉄で、日本人の友達と日本語で話をしていると、「日本人ですか?」と声をかけられることが、何回かありました。
●留学で得たものは何ですか。
なんでも挑戦してみるようになりました。誘われたものに、できるだけ参加しました。交流会に参加したり、企業に訪問したりと、就職にも役立ちそうな経験をすることができました。日本人、中国人だけでなく、いろんな国の人と出会うことで、いろんな考えの人がいることが分かりました。特に、日本にいるとなかなか出会えないような、国の人と接してみるのもいいと思います。
また、忍耐力もつきました。日本人だと、すぐに対応してくれるようなことでも、中国だとなかなか対応してもらえなかったり、頼んでも、断られたりすることもありました。いろんな人の助けを借りて、根気強く、取り組んでいくことが大事だということが分かりました。
●留学での経験が生活にどのように影響しますか又はしていますか。
留学生のクラスだと、いろんな国の人がいるので、いろんな価値観、文化を持った人がいます。日本では当たり前なことが、他の国にいくと、当たり前ではないことがあります。私が感じたのは、時間にルーズなことです。授業に遅刻したり、約束の時間に間に合わなかったりといった人が多かったです。寒くなると、授業に時間どおりに来る学生が、半分ぐらいだったこともあります。私は授業に遅刻することはあまりありませんでしたが、友達との約束に数分遅れることがよくありました。日本では、遅刻は許されないので、気を付けたいと思います。
●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
留学では、語学力はもちろん、他にもさまざまな力がつきます。多くの人と出会うことで、その人の価値観が分かります。時には、相手が分からなくなることもありますが、その人がどうしてそういう考えに至ったのかを理解することが大切だとも思います。その国の文化、歴史に触れることで、その国の良さ、また日本の良さもわかるようになります。私は、留学に行くことを強くお勧めします。奨学金制度もあり、中国への留学は、それほどお金に困りません。また、授業もそれほど多くないため、自由時間もたっぷりあります。たくさん出かけて、おいしいものを食べたり、きれいな景色を見たり、楽しみ方はさまざまです。ぜひ、留学に行って、楽しい思い出を作ってきてください。