留学体験記 – 厳 詩絵さん

学科 / コース:社会総合科学科 国際教養コース
留学先 / 期間:武漢大学(中国) / 2019年2月~2019年7月

私は2019年の2月から7月まで、中国の武漢大学に留学しました。

 大学では主に留学生向けの中国語の授業を受けていました。ほとんどが座学の授業でしたが、たまにグループで中国語を使ったロールプレイングをしたり、中国の映画を見たり、クラス全員で湖北省博物館に見学に行ったりすることもありました。

 私のクラスは例年よりも日本人が多めで、日本人の他にはイタリア、フランス、ロシア、カザフスタンの学生がいて色々な国の友達が作れて、英語や中国語を使って交流することができました。また、武漢大学は敷地がとても広大で、寮から正門まではバスを利用することが多かったです。学校の近くには大きなショッピングモールがいくつかあり、放課後はそこで買い物をしたり、カラオケに行ったりして遊ぶことが多かったです。

 実際に中国で生活してみると、文化も人の性格も日本とは大きく違っていてとても興味深かったです。中国の現地の人はとてもフレンドリーで親切で、わからないことを聞くと快く教えてくれる方が多くいました。タクシーに乗ると運転手さんが色々日本についての質問をしてきたりするので、会話の練習にもなりました。

 現在中国ではキャッシュレス化がとても進んでいて財布を持たずスマホだけでお金を払う光景がよく見られます。私も実際にそのような決済方法を使っていましたがとてもスムーズで便利で驚きました。また、中国は日本と比べてとても物価が安く、今日本で流行っているタピオカミルクティーは日本円で約250円ほどで飲むことが出来ます。私は留学の際日本から荷物をたくさん持って行きましたが、中国ではネット通販で服なども安く買えるので、そんなに持っていく必要はなかったなと思いました。

 中国に来た当初は、自分の語学力がなかなか付いていかず、相手が話しているはなんとなく分かるけれど、自分の言いたいことがなかなか伝わらないというような挫折を多く味わい、外に買い物に行くのも億劫になったこともありました。

 しかし、日本人の友達の助けを借りながら積極的に色々な国の人とコミュニケーションをとるうちに友達ができるようになりました。中国人の友達が出来てからは、一緒に会話する中で教科書に書いてあるような内容だけでなく中国の流行語なども教えてもらえて、自分の中国語の表現の幅が広がったと思います。留学生活において真面目に授業を受けることはもちろん大切ですが、現地の人と交流することが語学力を向上させるために大切なことだと実感しました。

 それに加え、日本語を学んでいる中国人学生と相互学習を通して、中国のことだけでなく日本の政治や文化についての自分の知識不足で知らないことがたくさんあったので、留学先の国のことだけでなく、自分の国についてもちゃんと知っておくことが大切だと思いました。半年という短い留学でしたが、私はこの留学を通して語学力だけでなく、自分自身を成長させることが出来たと思います。

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