留学体験記 – 浅成 康汰さん

学科 / コース:人間文化学科 国際文化コース
留学先 / 期間:武漢大学(中国) / 2017年2月~

中国の大学に留学するとなると治安や衣食住の面で不安になる人が多いと思います。

 しかし、実際に中国で生活してみると日本人だからといって不当な扱いをうけることはありませんでした。田舎の農村の方に旅行に行った時は、日本人が嫌いだというような扱いよりも、むしろ日本からよく来たね、日本の生活はどんな感じ?といったような感じでした。大学の周りでは、周りの中国人も外国人留学生に慣れているので、外国人だと分かれば分かるように説明しようとしてくれますし、中には英語で話してくれる人もいます。

 到着してしばらくは店員さんなどが何を言っているか分からず困ることもありましたが、先に留学している留学生に助けてもらったり、中国人や外国人に助けてもらったりしながら生活しているうちに、だんだんと何を言っているのか、完璧でなくても分かるようになりました。耳が慣れるというのはやはり日本で生活して授業で勉強しているだけではなかなか難しいと思います。やはり中国語を使う上で重要なリスニングの力は現地に行かなければいけないと思いました。

 自分は一度日本に帰国したのですが、日本で近くを通りがかった中国人が話していることが何となく分かったり、困っている中国人を手伝ったりしました。日本人と中国人の見分けは話さなければほぼ分からないのですが、今までは聞き流していた中国語が聞き取れることによって、今までは気付かなかったけど中国人は思っていたよりたくさん日本に来ているのだなと思いました。

 衣食住については、基本的に日本よりも安いのでとても助かっています。服も最低限持っていって中国で買えばいいのでは?と思いました。食べ物は断然日本よりも安く、寮の近くの食堂では10元(約160円)あれば十分です。基本的には中華料理なので一切食べられるものが無いということはないと思います。大学の外に出れば、中国で考えれば少し高いですが30元(約500円)ぐらいで某○亀製麺や某C○C○壱などが食べられます。辛いものが多いですが、避ければ全く問題ありません。食堂のメニューも豊富なので食べ飽きることもないと思います。留学生寮は1人部屋なので、よくあるルームメイトとのトラブルは起こりません。自分は今のところ水や電気が止まるような困ったことはありませんでした。部屋の近くに共同キッチンがあるので自炊することも可能です。

 寮や授業は外国人留学生だけなので中国人以外の外国人とも交流できます。その時はお互い言葉が通じないので中国語や英語を使います。それ以外にも寮の周りでは韓国語やロシア語、アフリカの言葉など世界中の様々な言葉が聞けるので中国語以外にも勉強しようと思えばいくらでも勉強できます。

 世界中に友達ができるのも留学の魅力の一つだと思います。中国だけでなく世界中の言葉や文化に触れられるのもとても貴重な体験です。様々な国の外国人と交流することができて、留学に来て良かったと思いました。

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