総合科学部長からの挨拶2022年4月

2022.04.01

総合的・複合的な視点で現代社会の課題解決にチャレンジする

総合科学部長 髙橋 晋一

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地球規模の環境問題,資源エネルギー問題,少子高齢化対策,地域経済・産業の活性化,防災・減災,健康福祉社会の実現,グローバル社会への対応など,われわれの身のまわりには多くの解決すべき課題が山積しています。こうした現代社会の複雑な諸課題を解決するためには,既存の狭い専門分野からのアプローチだけでは不十分で,総合的・学際的な視点からのアプローチが不可欠です。また,グローバル化が進む中,地域の課題も,より広い,グローバルな視点から捉えることが必要です。

総合科学部は,人文,人間,社会,地域及び情報等の諸科学における専門知識や専門技能及び技術を身につけるとともに,専門分野の融合を図ることで,グローバル化する現代社会の諸問題や地域課題を的確に理解し,問題解決に対応し得る実践的な人材の養成を目的としています。専門性と総合性の両面を兼ね備えた実践人材,それが総合科学部が育てたいと考えている人材です。

総合科学部では,徹底した少人数教育の中でアクティブ・ラーニングを取り入れた授業を展開し,一人一人の力を伸ばす丁寧な教育を心がけています。とくに,グローバル化する現代社会の諸問題や地域課題の解決に対応できる実践的な人材を養成するため,地域課題をテーマとした課題解決型学習(PBL),留学を含めたグローバル教育に力を入れています。

学年進行で見ていくと,1年次に,情報リテラシーや外国語の運用能力,論理的思考力,課題発見・解決能力,コミュニケーション力,プレゼンテーション力等,社会で求められる基礎的・汎用的な能力をしっかり身につけ,2年次に国際教養コース・心身健康コース・公共政策コース・地域創生コースのいずれかのコースに所属し,より専門性を高めるとともに,幅広い関連分野の授業を履修し,総合的・複合的な視点を身につけます。そして,4年間の学びの集大成として,専門性の上に総合的な視点を踏まえた独創的な卒業研究(卒論)を作成することになります。

今,社会で求められているのは,確かな専門性とともに,幅広い知識を踏まえ,分野横断的で柔軟な考え方のできる人材,さまざまな人や組織と協働しながら,地域や社会の課題の解決に貢献できる実践人材です。こうした能力を身につける上で,総合科学部は最適の環境を提供します。

現代社会のさまざまな課題に関心を持ち,その解決を目指す進取の精神を持った皆さんをお迎えする日を楽しみにしています。

令和4年4月

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